【ネタバレあり】今更だけど映画「ブラックパンサー」の感想 ーライオンキングの皮をかぶったアイアンマンだ!!ー
※結構長いです。
土日はNetflixで「ジェシカ・ジョーンズ season2」をイッキ見。
MARVEL大好きリーマンです。
ジェシカ・ジョーンズかっこよくて好きなんだよね・・・同じくNetflixで配信されてる「ディフェンダーズ」でのシーン、中華料理屋で「・・・セレブ」って言ったシーンが好きだよ。
先日TOHOシネマズ上野でブラックパンサーを鑑賞。
土曜日の夜なのに結構人いて、外国人も多くてびっくりした。
去年まで札幌、仙台と地方にいたものでして。
あと、21:30上映がレイトショー料金でないことにびっくり。22:00上映の「コードギアス 反逆のルルーシュ 叛道」ならレイトショーになったかな??(早く「コードギアス 復活のルルーシュ」見たい)
【目次】
1.映画「ブラックパンサー」とは(ネタバレあんまりなし)
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公式サイトでは、俺の大好きだった「藤岡探検隊」をリスペクトした藤岡弘、主演の告知映像を見ることができるので、注目!!
映画「ブラックパンサー」は2008年の映画「アイアンマン」から始まるMARVELのヒーロー映画、MCU第18弾(後述)。
アフリカにあるワカンダ王国(架空の国)の王位を継承したティ・チャラが漆黒のスーツを身にまとい、ブラックパンサーとして活躍する物語。
実は2016年公開の映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」というキャプテン・アメリカの映画で初出場しており、ヒーローになる経緯の一旦とその戦闘能力を見ることができます。(その戦闘能力はごく一部だったことが単独作で明らかになるのだが…)
今作では、正式に王位を継承したティ・チャラが、国を危機に陥れるテロリストを追う最中、突如現れた男「キルモンガー」と出会い、キルモンガーの生い立ちと母国が隠していたある出来事が引き起こす「事件と問題」について葛藤し、闘うというストーリー。
世界ではマーベル映画初の黒人ヒーロー映画だったり、ケンドリック・ラマーが音楽に携わっていたり、といった話題から、本編が取り扱う「現代における国際的な問題」をストーリーに織り込んでいる点などが称賛されている、らしい。興行も「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」に迫る勢い、らしい。
(NetflixのMARVEL ルーク・ケイジのほうが黒人ヒーロー作品としては早かったけどね。)
2.MCUとは(ネタバレなし)
もはや解説不要だけど、これらのヒーロー映画の特徴は「すべての映画が同じ世界、時間軸に存在している」という点で、これを「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」という用語で表現します。ユニバース=宇宙、いくつもある世界観(宇宙)があるけど、彼らは同じユニバースに存在している話ですよ、ってこと。
(逆にアメコミ原作では別のユニバースとのつながりをテーマにした作品がある。別の世界のヒーロー同士が戦ったり。ドラゴンボール超かよ。←逆)
アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルク、スパイダーマン etc...と同じ世界で活躍しており、そして一同に集結して宇宙からの侵略者や国際テロなどの危機から人々を守るのが「アベンジャーズ」です。その作品間の時に強固で、時にゆるやかなつながりがこの映画群の魅力だと思う。
3.感想(ネタバレあり)
独断と偏見に基づいて面白さを5星で表すと・・・
ブラックパンサー ★★★☆☆
(MCU関係抜粋 参考 ※独断と偏見に基づく)
アイアンマン ★★★★☆
アベンジャーズ ★★★★★
キャプテン・アメリカ WS ★★★★★
アントマン ★★★☆☆
シビル・ウォー ★★★★★
スパイダーマン HC ★★★☆☆
※星を5つ集めても決勝トーナメントには進めません。
この映画で言われている要素って以下の通りで、俺も同じ感想。
- ワカンダ王国の設定(世界観)の魅力(ワカンダフォーエバー!!)
- シュリが作るガジェットの魅力(トニー・スターク級!!)
- ヴィラン(敵役)キルモンガーの過去からつながる現代の国際問題への提起
①の設定面はかなり面白くて、世間的に途上国として扱われているワカンダ王国が、実は超科学先進国で世界に悪用されないように国際社会の中でそれをひた隠しにしている、という点・・・かと思いきや、実際は「超科学先進国なのに文化がアフリカすぎる」ってこと。
ヴィブラニウム(キャプテン・アメリカの盾の素材として有名なアレ)を利用して超先進国。スマホいらない、腕輪型の通信デバイス。UFOのような飛行船。世界でUFOの目撃情報があるが、あれはきっとワカンダだったんだわ。
一方で部族制だったり、王位継承の儀式など伝統を重んじてたり、サイを育ててたり。そのギャップがうまくMIXされていて、心地いい感じがした。
あと言わせてくれ、「唇にカラフルな円盤埋め込んでるおしゃれなスーツのおっさんが笑える!!ww」しかも、登場するたび色が違うくなかったか?そのクオリティww
②に関しては俺の大好きな要素で、かなり興奮させてくれた!!
☆ブラックパンサーのスーツは食らったダメージを溜めて、一気に衝撃波として放出できる!!
格ゲーの超必殺技かよ!ww 戦闘でピンチになっても逆転できるあの要素がアクション面で大活躍してた!!
アレみたときはゲーム「Devil May Cry 3」思い出したわww ダンテのロイヤルガードってスタイル、あんな感じ。
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ロスさんが防弾ガラスの部屋でリアル飛行船のマシンガン攻撃を受けてる最中、バーチャル飛行船で粘ったあのシーンが一番熱かったぜ!!あんた男、いや、漢だよ!!
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あと、マントが実はシールドだった、ってのもなかなか・・・ガンダムみたい。
ガジェットに関しては結構日本っぽい要素が感じられて楽しかった。
③なんですけどね、正直俺はここが共感できなくて中盤飽きてしまったんだけど・・・
まずヴィランが「敵ではあるが完全な悪ではない」という表現。
これ最近の映画でよく目にするんだけど、もうやめようよ・・・っ思っちゃう。
多分、現代は考え方も多様化しているから、悪の存在の描き方も、「その思想は間違っていないけど、方法が間違っている」という点で悪を描く方が多くなっているのかな?
キルモンガーは黒人街の出身で、父をワカンダ国の王 ティ・チャカ(主人公ティ・チャラの父)に殺された。実はキルモンガーの父は、ティ・チャカ(名前が紛らわしい)の弟であり、彼は国を裏切った。
裏切りの目的は貧困や差別などで虐げられる弱いものを助けるため、ワカンダ王国が持つ力を世界に示そうと画策していた。
ワカンダ王国は途上国として世界から孤立することで、長い歴史の中で平和を保って発展してきた国。それを守るためティ・チャカは弟よりも国の秘密を守ることを選んだ。
んで、キルモンガーは復讐のためにワカンダ王国を乗っ取ろうとする。
しかも、キルモンガーはワカンダの伝統に則り、乗っ取ろうとする。(うまい)
国王になるためには儀式が合って、国王の継承者にタイマンで勝てばそいつが国王になれる。キルモンガーは継承権があるので、ティ・チャラとタイマンして勝って王になっちゃう。
「世界で虐げられているものを助けるために、ワカンダの驚異を世界に示してやる!弱者に超大国の超化学兵器を配れ!!」
言ってることもやってることも筋が通っていて一理ありすぎてむしろ正義なんじゃね?って思っちゃう。間違ってる(らしい)のは武力で解決しようとしているその1点。
敗北したティ・チャラはなんやかんやで再起を図り、キルモンガーを倒し、ワカンダの科学先進国の側面を世界に公表する。長年ワカンダが「国を守る」名目で目を背けてきた国際問題に対して、政治的にワカンダの力を世界に役立てようとする。
キルモンガーは「言ってることもやってることも筋が通っていて一理ありすぎてむしろ正義なんじゃね?って思っちゃう。」からこそ完全な悪ではないし、その描写・設定を評価されている点はわかるんだけど・・・
でも俺は、それは大局的な視点で、そのために何人も殺害して盗んでってやってる時点でそうは見えないのよこっちは!!って思ってしまった。
また、中盤完全に飽きた原因の一つ、キルモンガーが伝統に則って王位を継承するシーン、あれね、ティ・チャラが継承するとき全部1回見てるんですよ!!
ワカンダの世界観を見せたいのわかるんだけど、2回はキツイ。
9nineかんちゃんの「お願い私に時間をく~ださい~♪」、2回目はキツイのと一緒!!
個人的にはあとアクションシーンが少し見づらかったかな?
王位継承のタイマンで、わざわざ滝のそばでやるんだけど、水しぶきでアクションが見えない!!
そしてスーツ着てるアクションも3回中2回、夜。見えないww
新しいヒーローだから、アクションももっと見せてほしかったのが本音です。
3.まとめ
エンディング曲がカッコよかった。
ケンドリック・ラマーって名前は聞いたことあるけど・・・
劇中にもケンドリック・ラマーの曲が散りばめられてるから知ってたらその部分も楽しめたのかな。
映画の中で黒人文化だったり黒人や世界が歴史的に抱えている問題について提起している様子は感じられたんだけど、俺自身にその教養が備わっていない点が映画の良い要素を味わいきれなかった原因なのかもしれない。海外でヒットしているのは、その教養が予め備わる環境にあるからなのかも、と音楽面と同様に思った。
そういう意味でも、今作はMCUの中でも他のヒーローとのつながりを最小限にしていたのかも。(最後のバッキーが目覚めるとこくらい。)
もう1回機会があれば見ようかな~。
あんまりまとまってなかったけど、ワカンダ王国の世界観、確かに良いです。
(特に科学先進国要素)
ワカンダフォーエバー!!